尾藤克之氏の9/1付けアゴラ記事「見るに堪えない石破政権の茶番劇」へのコメントです。
仮に、解散を打って、でも党から総裁の座を剥奪されたらどうなるか。総理大臣石破茂、しかし自民党総裁は別の人。選挙は新総裁が仕切ることになる。
これは、新総裁にしてみれば得難い状況なのですね。何分、普通に総裁選前倒しして総裁になったところで、少数与党の総理になるだけ。今の石破総理と、置かれた立場は変わらないのですね。
しかし、新総裁で、すでに解散済み、選挙で勝てば多数与党の新総理になれるという状況は、極めて魅力的なのですね。何せ、目先の短期政策に国民受けする政策を並べ、選挙に勝つべく万全の構えで臨めばよい。選挙に勝った暁には、国民人気の高い総理大臣になれる、というわけです。
具体的には、コメは緊急輸入する、農家には構造改革資金をふんだんに提供する、物価対策一時金を全戸に支給する、揮発油税を減税する、その他もろもろのバラマキをしたうえで、人気者を目立つポジションに配置する。必要な資金は、国債増発で手当てする。この政策を長引かせなければ、トータルの国債発行高はさして増えるわけではないのですね。
いずれにせよ、トランプ関税の吹き荒れる現在が緊急事態であることに変わりはない。さしあたり1年程度を目安に、経済と生活を改善するための緊急対応政策(という名の国民受けする政策)を打って人気を上向きにすればこっちのもの、と、皆さん考えておらるのではないでしょうか。このシナリオ、実現の可能性大だと思いますよ。
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尾藤 克之
コメント有難うございます。解散を強行したらこのシナリオの可能性はあると思います。自民党が内閣不信任案を提出する話もありますが非現実的です。むしろ、こちらのほうが可能性があると考えています。
瀬尾 雄三
尾藤 克之さん
> 自民党が内閣不信任案を提出する話
自民党側から内閣不信任案は出せないでしょう。筋が通りませんから。
総裁選前倒しがなった場合、石破氏がビビッて解散をしなかった場合は、新総理から何とか野党に不信任案を出させるように画策する可能性が高いのではないかと思います。不信任を出さなくても、大いに対立すれば、「国民の信を問う」として総理サイドから解散してしまう手もあります。その場合は、野党が、勝負を回避した、負け犬の形になるわけですね。
仲良くするのは大変だけど、けんかするのは簡単。それが世の常です。大いなるバラマキを新総理が強行し、野党サイドの意見を一切聞き入れないなどして、大いに挑発すれば、野党としても黙って引き下がるわけにはいかないのではないでしょうか。
まあ、石破氏にさっさと解散していただくのが、最も簡単なのですが。その場合は、悪いのはみんなあいつ、という形が出来上がり、話は前に進めやすい。ありがたいことなのですね。