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大型プロペラ回転翼は問題も大

尾瀬原清冽氏の9/2付けアゴラ記事「『確率が低いから大丈夫』は本当か? 風力発電事故が突きつける現実」へのコメントです。


プロペラ型の風車は、技術的には相当に問題があると、私も思います。人を傷つける例はさほどないのですが、騒音の問題もありますし、特に、鳥がプロペラに衝突して犠牲になるという問題が大きいでしょう。

大きなプロペラ型の回転翼を持つヘリコプターは、俗に「チョッパー」と呼ばれております。これ、公式には、プロペラが風を「切り裂く(チョップする)」からそう呼ばれるとされておりますが、米兵がイメージしているのはおそらく「肉切り包丁(チョッパー)」だと思います。あの回転翼、どう見ても危ない、近寄りがたい存在ですから。そもそもこの人たち、半島(ペニンシュラ)の語源をペニスだと信じている人たちですから。

風力発電と言いますと、判で押したように、巨大なプロペラ型風車を考えてしまいますが、他にも垂直軸型の風車が検討されておりますし、オランダに多くある布製の大面積の風車もあります。垂直軸型は設置面積が大きいことが欠点とされておりますが、プロペラ型の設置場所付近の利用は限定されてしまいますから、さほど問題であるようにも思われません。翼面積を稼げば、スピードは遅くすることもできるのですね。

プロペラ型の回転翼は、水中に置いて海流・潮汐発電にも利用されているのですが、こちらも魚類への被害が問題になっております。こうした生物被害の少ない回転翼の開発も、この先重要なテーマになると思います。何事も、固定的には考えないことが大事でしょう。

1 thoughts on “大型プロペラ回転翼は問題も大

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