黒坂岳央氏の9/24付けアゴラ記事「郊外に住む経営者の合理性」へのコメントです。
実際、誰もが知る高級住宅地の多くは、都心アクセスに優れた立地ではない。芦屋の六麓荘、世田谷の成城、田園調布など、都心から一定の距離を置く場所に形成されている。
以前、高級住宅地について不動産会社の方とお話をした際に、二子玉川の近くにある『瀬田』もよいところだといわれたことがあります。ここ、交通はそれほど便利ではなかったのですね。
で、「経営者や政治家の方は、運転手付きの自動車で移動しますから」などと言われて、なるほど、と感じたことがありました。確かに、富裕層は電車などで移動しない。ごもっともです。
川奈ホテルも、「伊豆急行線の開発当時、東急電鉄の創業者五島慶太は、大倉(喜七郎)に『川奈ホテルの近くに駅を作りましょうか』と相談しました。しかし、大倉は『川奈ホテルのロケーションに電車は合わない、できるだけ遠くに、電車が見えないようにして欲しい』と要望を出し、伊豆急行川奈ホテル前駅は“まぼろし”となりました」ということで、電車で来るような人を中心に考えてはいない、ということでしょう。https://www.princehotels.co.jp/kawana/storys/hotel.html
今でも、ちょっとした会社を経営されている方は、運転手付きの自動車で移動されているケースも多いと思います。当然、会社の経費で処理しているはずですし。もちろん、自分で運転される方も多い。でも、満員電車で通勤する人というのは、富裕層の中には、それほど多くないのではないでしょうか。
クスノキ