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戸籍制度は実をとることも大事

池田信夫氏の10/5付けアゴラ記事「高市早苗氏は男尊女卑の家父長主義」へのコメントです。


夫婦別姓に関する議論に関しては、池田氏の言われるとおりだと思います。

この問題に関しては、夫婦別姓を要望しているのが『経団連』であるところに注目しなくてはいけません。近年女性が活躍する時代となり、海外勤務や海外出張も多くなると外国人と接する機会も増え、ホテルのフロントなどパスポートを見せるケースも増える。この時、奇異な目で見られることは避けなければいけないのですね。

ただでさえ、アジア人に対する差別意識が完全に消えているわけではない。その中で日本人がおかしなことをしているととらえられることは、この差別意識を強化してしまう。ここは、我が国も、現在の世界で普遍的な人権意識に照らしておかしくない諸制度にしておくこと、これが重要なポイントだと思います。

以前の長谷川氏のエントリーにつけたコメントでもご紹介したのですが、青木保氏の「『日本文化論』の変容」は戦後日本文化論を解説する好著なのですが、川島武宣氏のイエ的社会(家族的原理)批判を次のように紹介されています。青木氏はこれを「過激」と形容されるのですが、このようなイメージで日本文化をとらえている人も多いということに注意しなくてはいけません。まあ、麻生氏の最近の行動を見ても、「日本人ってそうなのね」なんて思われてしまいそうで、少々眉をしかめたくもなるのですが。https://agora-web.jp/archives/250930011417.html

川島がここでいう「家族的原理」とは、次の四点に求められる。すなわち、/1.「権威」による支配と、権威への無条件的服従/2.個人的行動の欠如とそれに由来するところの個人的責任感の欠如/3.一切の自主的な批判・反省を許さぬという社会的規範。「ことあげ」することを禁ずる社会規範/4.親分子分的結合の家族的雰囲気と、その外に対する敵対的意識との対立。「セクショナリズム」。

1 thoughts on “戸籍制度は実をとることも大事

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