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高市首相ひょっとして強運かも

アゴラ編集部の10/25付けアゴラ記事「高市首相が所信表明:安倍路線を超えることはできるのか?」へのコメントです。


財政出動と成長産業への投資を通じて、税率引き上げに頼らずに税収増を目指す方針を示した。

これは良い考え方です。現実的に、ここ数年、税収が急上昇しております。ここ5年程、一般会計税収はずっと、毎年2兆円程度ずつ上昇しております。2兆円と言えば、ガソリンの暫定税率廃止や食品の消費税3%程度の減税に匹敵する額。それだけの収入増が何もしないでも得られてしまう。これは大変なことです。https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/010.pdf

こんなことが可能になったのは、法人税収が急増しているから。為替の行き過ぎた円高が30年ぶりに修正され、165円/ドル前後の妥当な水準に戻してきたことと無関係ではありますまい。

法人税の増加は企業損益が急回復していることを意味します。これは、賃上げ余力も増えているということ。ここから一歩進めば、投資を活発にする方向に動き出すでしょう。

国の富を増やし、国民生活を豊かにする大前提は、国内で生み出す価値をいかに増やすかということ。国内の産業を振興しなくてはいけません。それには、イノベーションもありますが、適正な為替水準と、低い金利が好ましい。昨今の日本、このような条件が整いつつあります。高市総理、ひょっとすると強運の方かもしれません。

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