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為替の動きを反省すべきは誰か

アゴラ編集部の10/31付けアゴラ記事「今さら『円高見通し』の黒田前日銀総裁に冷ややかな視線」へのコメントです。


黒田東彦前日銀総裁は30日、日本と米国の金利差が近く縮小するとして、「円は1ドル=120〜130円前後まで上昇する可能性が高い」との見解を示し、行き過ぎた円安をけん制した。しかし、長期円安を招いた当事者でもある黒田前総裁の発言には、「無責任」「説得力に欠ける」との批判が相次いでいる。

黒田氏は、円安の弊害を指摘して、円高にしなくてはいけない、と語っているわけではありませんね。我が国に金利引き上げ余地が生まれてきたことと、米国が金利を引き下げる方向にあることを指摘して、いずれ1ドル120~130円程度へと円高が進むであろう、と『予想』しているのですね。

なぜ金利引き上げ余地が生じたかと言えば、日本国内の景気が回復してきたから、なぜ景気が回復したかに関して、黒田氏の言及はないのですが、その原因は1ドル150~160円付近の為替水準にあったのですね。つまり、黒田氏以来の日銀の金融政策のおかげで、金利操作という手段を日銀が取り戻した、ということです。

それにしても、小沢氏が黒田氏を批判するのは、わかるといえばわかるのですが、ある意味とんでもない話です。民主党政権が破壊した日本経済を、黒田氏を実行役としたアベノミクスが救ったというのが実際のところ。これに後ろ足で砂をかけるようなことはしちゃいけません。

先日来、何度か一般会計税収のグラフをご紹介しましたが、税収は、民主党時代の落ち込みから倍増しているのですね。なぜこんなことになったか。そしてなぜ消費税増税に追い込まれたか。一度しっかりと反省しなくてはいけないのは、まさに、旧民主党関係者ではないですか。https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/010.pdf

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