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悪くないガソリン暫定税率廃止

アゴラ編集部の11/1付けアゴラ記事「与野党がインフレを強めかねない『ガソリン暫定税率』廃止で合意」へのコメントです。


OECD諸国の中でも日本のガソリン価格はすでに安い部類であり、インフレを昂進させる「バラマキ」政策である。

国際比較は、ドルに換算して比較しております。ドル円が円安方向に移行しますと国内消費者にとっての価格、つまり円ベースの価格は上昇するのですね。下のURLに円ベースのガソリン価格推移がありますのでご参照ください。これは2年前までの数値で、現在は160円程度まで下がっておりますが、それでも以前に比べれば高いところにあります。https://car-rider.jp/sell/%E3%82%AC%E3%82%BD%E3%83%AA%E3%83%B3%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E6%8E%A8%E7%A7%BB/

為替の動きがガソリン価格上昇の原因なら、為替を円高にすればよいという主張もあると思いますが、実はこの為替の動きが奏功して、このところの税収は毎年2兆円程度増え続けている。5年前の税収増(6兆円ほど)は、その後も保たれているわけで、その一部をガソリン減税の1.5兆円にあてると考えれば、財政負担の問題など消し飛んでしまいます。

要は、日本の財政全体をにらんで、税収を確保するための国内景気の維持と、国民生活の快適化を両立させる政策をとればよいということです。円安+減税は、悪い政策ではない。少なくとも、民主党時代のバラマキ+消費税増税よりはよほど良いと思います。

その他、ガソリン減税が一部の人にのみ利益があるとのご指摘ですが、実は、輸送コストは経済全般に効いてくる。何分、ガソリンを買わない人も、自動車で輸送された品物を買っているわけですから。国会の大多数の党が減税に賛成するのも、不思議な話ではないと思いますよ。

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