加藤成一氏の11/19付けアゴラ記事「『台湾有事』はなぜ『日本有事』か?」へのコメントです。
仮に台湾有事になった場合は、地理的に台湾に近い沖縄の嘉手納、普天間、岩国米空軍基地、さらに原子力空母を擁する横須賀米第7艦隊、佐世保米海軍基地など、在日米軍基地の役割が決定的に重要になる。
なぜなら、天然の要害である幅130キロの台湾海峡を渡り上陸を目指す中国艦船に対しては、台湾軍による地対艦・空対艦ミサイル攻撃のほかに、圧倒的な米艦船による艦対艦ミサイル攻撃・米F15戦闘機による空対艦ミサイル攻撃、米原潜による魚雷・ミサイル攻撃などは極めて有効だからである。すなわち、「台湾有事」を抑止するのは在日米軍基地の打撃力なのである。
このような背景があれば、台湾進攻に踏み切った際に日本がどう動くかという情報は、中国にとって極めて重要な意味を持ちますね。だからこれを聞き出すために、日本の野党に働きかけて、国会答弁の形で総理の口からこの情報を語らせようとすることがあっても不思議ではない。
この場合、我が国は関与しないとの答弁が得られたら台湾進攻に踏み切る、などという未来があったかもしれない。もしそうであれば、高市氏の答弁は、直近の武力行使を阻止したという意味でクリーンヒットだし、中国側の常軌を逸した怒り方も納得がいく話です。
公明党の連立離脱に中国の働きかけがあったのではとの疑惑も持たれているのですが、もしも中国に、近い将来の台湾進攻計画があったとしたら、高市政権は阻止したい、でき得れば野党連立政権にしたいとの思惑があっても不思議ではない。すべての話がつながっているように見えるのは、私だけでしょうか。