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ドル円レベルで語れば簡単だが

城繁幸氏の12/26付けアゴラ記事「アベノミクスを支持してた人たちって最近言ってること変わってない?と思った時に読む話」へのコメントです。


「プライマリーバランスの黒字化目標を完全に消す」まで言われてしまうとどうかと思いますが、アベノミクスを支持した、いわゆる「リフレ派」にもいろいろな考えの方がおられたのだと思いますよ。

ドル円の妥当な水準は、語らないのがルールのようになっており、だれもそれを口にはしない。だから、これに代わるややこしい理屈を述べるのですが、それでは何を言いたいのかわからない。ここは、素人の無責任な発言として、大目に見ていただくことにして、ドル円のレベルを書いてしまいましょう。

まず、120-130円/ドルあたりを妥当とする考え方があります。100円以下では日本の産業は壊滅してしまいますが、この辺りなら、そこそこやっていける。その中で、国債を発行して国内景気を底固めしつつ、無駄を削減し、産業界を強化して、プライマリーバランスを目指すという考え方ですね。これは、ショックの少ないやり方と言えます。

もう一つは、プラザ合意のレベルに近い150-160円/ドルを目指すという考え方で、このレベルであれば国内製造業はすでに行った海外展開と合わせて十分収益化できる。物価は上がるけど、給与も上がり、企業体質が強化できるので、研究開発にも投資できるのですね。景気が回復すれば税収も上がり、プライマリーバランスにも近づけます。

さらにこれでは不足という考え方もあるでしょう。ドル円が200円以上になれば、再びジャパン・アズ・ナンバーワンの時代がやってくる。日本の弱い、ソフトウエアや通信サービス分野でも世界をリードできるかもしれないのですね。まあ、上・中・並とあれば中を選ぶ普通の方は、150円あたりを良しとするのではないかと思いますが。

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