永江一石氏の1/8付けアゴラ記事「トランプがデンマークから奪い取ろうとしているグリーンランドについて」へのコメントです。
グリーンランドの国防上の重要性は、ロシア軍がグリーンランドを経由して米国に攻め込むということではなく、核ミサイルに対する防衛のために重要であるという意味ではないでしょうか。
と、言いますのは、ロシア本土に配備されたミサイルが米国本土に向かう際には、グリーンランドもしくはその付近の上空を通過する可能性が高い。したがって、グリーンランドにレーダーと地対空(迎撃)ミサイルを配備すれば、これを打ち落とせる可能性が高いのですね。

また、近年重要さを増しているのが、大出力レーザー兵器と電波兵器で、これらにより核ミサイルを打ち落とす時代になれば、仮想敵国に近接する位置にこれらのビーム兵器を配置したい。地球は丸いですから、発射直後の低高度で打ち落とすためには、これらを見通せる、発射地点近傍にビーム兵器を設置する必要があるのですね。そのためには、グリーンランドやアラスカは適地となります。
もう一つには、北極海やバレンツ海には、多数の核ミサイルを搭載した原子力潜水艦が潜んでいる。これらを追尾し、ミサイル発射に至った際にこれらを撃沈し、あるいは発射されたミサイルを打ち落とすための潜水艦部隊なりイージス艦が必要で、その補給基地としてグリーンランドは好適なのですね。
その他、温暖化に伴い、北極海の氷が薄くなってきており、北極海とバレンツ海を経由するシーレーンが重要になる。この防衛にはグリーンランドは重要な役割を果たしそうです。これらを総合的に考えれば、米本土防衛のためにグリーンランドの果たす役割は大きいと思います。
