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どれが妥当?日本人の時給比較

小川製作所の2/1付けアゴラ記事「日本人の時給はどれだけ低いのか:平均時給の国際比較」へのコメントです。


日本人の平均時給を各種指標で比較するというのは、面白い試みだと思います。その中で、以下にあります、日本円での比較が実感にあうのではないかと思います。民主党政権の頃がどん底で、最近が過去最高になっているというのは、株式相場とも連動しているように見えます。

日本の平均時給は、1997年の2,379円をピークにして減少傾向となり、2012年の2,154円を底にして上昇傾向に転じています。
2024年には2,515円と、当時のピークを越え、過去最高を更新しています。

為替レートを調整したドルベースでは、1995年と2010~2012年にかけて高い水準となるのですが、これは1ドル80円を切る円高故で、同時にドルベースの物価も上がるため、実感としてはそれほど豊かになったとも思われませんでした。むしろ、この時の円高が、日本の産業にダメージを与え、その後の時給ダウンにつながったのではないでしょうか。いずれにせよ、今日の欧米先進国が30ドル前後の時給となっているのに対し、我が国は20ドルを割っている。これは深刻な問題ととらえる必要があります。

最後の、購買力平価換算値は、面白い結果なのですが、ビッグマックの価格を基準にしているとなりますと、これはちょっと考えなくてはいけない。つまり「日本(青)は1980年代から主要先進国の中では相対的に低い水準」と言っても、『当時のビッグマックは高かった』、というだけの話かもしれないのですね。

その後、ハンバーガーや牛丼の低価格ぶりが話題となったり致しました。現在は多少値上がりしているのですが、それでも、日本の外食は海外に比べて安い。ビッグマックの場合、日本の小麦粉や牛肉は海外よりも高いはずなのに、それでも、ビッグマック指数で比べた時給は、ドルベースよりも改善する。日本のビッグマックは安いのですね。なぜか。簡単な話、日本は時給が低いからそういうことになる。時給で時給を評価する。これはちょっと、おかしな話かもしれません。


エントリー主からの返信がありました。

小川 真由

瀬尾様

貴重なご意見ありがとうございます。

購買力平価は家計最終消費支出の構成比率同士で米国の物価に合わせた通貨の換算レートとなります。

お示しいただいたようなビッグマックの価格比を消費全般に拡張したようなイメージです。

より生活実感に近い数量的な比較となります。

宜しければ以下記事をご参照ください。
「今さら聞けない!購買力平価って何だろう?」


瀬尾 雄三

小川真由さん

情報ありがとうございます。特に以下の点は、私が常々感じている点を、数値的に裏付ける、貴重な情報だと思います。

> 当時(1995年)は、他国から見れば日本の物価がかなり割高であった事になります。
......
> 2023年には0.67とアメリカの7割程度となります。
> 逆に言えば、ここまで円安が進んでやっとイタリアやフランスと同程度の水準という事になりますね。
> 今までは過剰に円高であったという可能性が示唆されるグラフでもあります。

結局のところ、1ドル150円あたりから妥当な水準になったということですね。現在(1ドル150~160円)を「円安」などという人が多いのですが、これは単に経験に学んでいるだけで、歴史に学べばこの辺りが妥当だ、ということでしょう。大変心強いデータです。ありがとうございました。

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