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見かけ以上に政治巧者の高市氏

八幡和郎氏の2/9付けアゴラ記事「なぜ高市一揆に国民は騙されたのか~今後の政局を占う」へのコメントです。


「なぜ高市一揆に国民は騙されたのか」という表題は、ずいぶんと角度が付いておりますが、高市氏勝利の裏には、十分に練られた作戦があったものと思われます。一つは、高市内閣の高い支持率があったのですが、これは、「高市支持」であって「自民支持」ではなかったのですね。で、選挙での投票は候補者本人と政党を見て行い、総理が誰かはあまり関係がないという問題があるのですね。

そこで、高い高市支持をいかに投票行動に結びつけるかがポイントとなるのですが、これに対する解は、選挙に先立って高市氏が「与党が過半数を取れなければ辞任する」と宣言したことなのですね。この宣言により、投票行為は高市信認を意味する行為になる。高い高市支持が投票行動に結びついたのですね。

もう一つは、麻生政権の失敗を繰り返さなかったこと。小泉行財政改革の結果、国債発行残高の増加は停止していたのですが、国民には忍耐を強いる形となっていた。麻生政権の時代には、自民支持率の低下は明らかだったのに、財政規律の維持にこだわり、結果として民主党への政権交代を招いてしまったのですね。その結果は、野放図な国債発行の急増になってしまった。

今回は、食品にかかる消費税を2年間ゼロとし、その先は給付付き税額控除に移行することを検討する旨を公約した。野党と同じバラマキだとの批判はあるかもしれませんが、ここで財政規律にこだわって政権交代したら、財政規律もくそもない。結果を見れば大勝で、この公約は不要だったかもしれませんけど、中道の結成により野党勝利の芽も生じており、先のことはわからない以上、仕方ありません。

もう一つは、2月の選挙に批判が多いけど、春節休暇明けまでに、選挙によって生じる政治的空白は解消しておきたい。これは、中国の台湾侵攻が否定できない以上やむを得ないのですね。この緊張感も、わかる人にはわかっていたのではないかと思いますよ。高市氏、凡人が思うほど馬鹿ではない。ここはしばしお手並み拝見と行くのも、良い考えであるように思います。

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