岡本裕明氏の2/10付けアゴラ記事「政治と経済が雲の中に入る2026年はタフな年になるかも」へのコメントです。
その(エキストリームな世界の)横綱はトランプ大統領で間違いないでしょう。彼は改革者であり、開拓者であり、過去の常識にとらわれない指導者としてサプライズをこれでもか、これでもか、と打ち出してきました。アメリカ人は大なり小なりチャレンジャーが多いのでトランプ氏の姿勢は否定しないけれど、その向かう矛先に関しては世論が騒がしいというのが私の理解です。
エキストリームな世界の横綱を普通の言葉でいえば「トリックスター(いたずら者、騒動を起こして物語を前に進める)」ですね。このキャラ、いろいろ常識外のことをやってくれるのですが、その裏に一貫した戦略があるわけでもない。面白そうといった、一時的な感覚でやってしまう。停滞ムードを吹き飛ばしてくれるのは良いのですが、自爆ボタンだって押しかねない、危うさもあるのですね。
幸い、高市総理はトランプ氏とウマが合う様子で、話を聞いてくれそうであるところが心強い。トリックスターにしてみたところで、常にハイになっているわけではない。理性を取り戻す瞬間も、ちょくちょくあるのですね。そういう時にきっちり説明できるよう、常日頃、情勢分析を怠らず、世界をどのような方向に導けばよいか、把握しておくことです。党内の知恵者に活躍してもらう作戦でしょうか。
もう一つの不確実性が中国で、習近平氏も何をしてくれるかわからない。こちらは、トランプ氏と似た性格で、うまくやるようにも見えるのだけど、険悪な関係になる確率もかなり高い。双方、核を含む強大な軍事力を保有しているだけに、軍事衝突に至ると甚大な犠牲を覚悟せざるを得ない。それも日本の鼻先、ないし、領域内で起こりそうで、心配の種が尽きません。
経済面では、AIなどの新技術がけん引する好景気の持続が基本シナリオではあるのですが、米中の指導者御二方の経済への御配慮が少々不足しそうで、大変動のリスクも無視できない。これに対して日本の打てる手は、独自の技術を磨いて先端産業でのリードを切り札にするしかないのですが、いまだこれが十分でないことが問題。こちらは早急に準備するしかなく、少々の無駄は覚悟のうえで、下手な鉄砲を数撃って当てる戦略に出るしかないのではないかと思います。いずれにせよ、この先は大変です。