2/12付けの藤沢氏のBLOGOS記事「週刊金融日記 第406号 最近まで知らなかったことを10年前から知っていたかのように語る技術 その2、他」にコメントを付けました。
| 世界に広がっていくことはもはや不可避
これは確かにそうなるのでしょう。でもその広がり方は、やっぱり問題なのですね。
実は、病気の伝搬を表す数理モデルは、「ブランチングプロセス(分枝過程)」と呼ばれるもので、核分裂やレーザの誘導放出などと同じ数理モデルが適用されます。噂の伝搬や新製品の普及なども、似たようなモデルで表されるのですね。
で、このプロセスは、二種類のパターンが注目されます。
一つは、息の長いプロセスで、新製品なら売れ続ける、病気ならコンスタントに病人が発生する、核分裂なら一定の熱出力が得られる等々という意味で実用性の高い状態なのですね。
もう一つは、瞬時に拡大するプロセスで、核爆弾における核分裂や短パルスレーザがこの状態を目指します。
コロナウィルスがどちらのパターンとなるかは重大な問題で、ごく短期間に一気に感染が拡大すると、治療が追い付かずに、多くの犠牲者を出すことになります。
そして、現在の患者の増加パターンをみますと、一気に感染が拡大するパターンであるように見えるのですね。
だから結局のところ、われわれにできることは、この病気が世界に広がることは避けられないにしても、瞬時の拡大は(武漢やクルーズ船など)局部的にとどめ、普通の地域では緩やかな感染拡大に押さえることが肝要なのですね。
これまでのところでは、我が国は、うまくやっていると思いますよ。ここで手を抜いて、日本全土で一気に感染者が増加することだけは避けなくてはいけません。
まだまだこの話題、飽きたりするのは時期尚早です。
ところで、北朝鮮はどうなりますか。こちらは、相当ひどいことになりそうで、喜ぶわけにはまいりませんが、注目したいところではあります。