団藤保晴氏の10/4付けBLOGOS記事「日本的集団免疫が達成、迷惑かけぬ国民性で」にコメントしました。
一部の不心得者がニュースになりがちながら、日本人の均一性は驚くべきものです。
これは、同じコインの裏表かもしれませんね。
つまり、日本人は均一性が高く、不心得者が少ない。だから不心得者がニュースになるという論理も成り立ちそうです。「人が犬を噛んだらニュースになる」ってやつですね。
そしてこの不心得者の少なさは、ひょっとすると日本の特異性、ファクターXであったのかもしれない。といいますのは、感染症伝搬の大部分は、ごく一部の人「スーパースプレッダ」によっており、大多数の人たちは、ほとんど感染に寄与しない、ということが知られているのですね。『不心得者=スーパースプレッダ』と考えれば、日本で感染拡大が生じにくいことも理解できそうです。
その他、ワクチンや感染による免疫の感染防止効果ですが、6割の人に免疫ができて感染しないとすれば、感染の可能性は40%に減少する。何もしない場合に人輪感染者にコロナを移される人が2.5人(基本再生産数)であるとすれば、これが4割に減れば、感染者にコロナを移される人は2.5x0.4=1となり、感染拡大は生じなくなるのですね。
でもこれは、昔のコロナウイルスの話で、ガンマ株の基本再生産数が2.5よりもはるかに多い9.0だったりすると、話は違ってくる。でも、他の対策との相乗効果があれば、何とかなるかもしれない。マスクで0.3倍にし、外でお酒を飲むのを減らしてさらに0.5倍にすれば、0.15倍までリスクが減る。9x0.15=1.35ですから、あと僅かをワクチンに頼るだけで、感染は縮小に向かうのですね。現実の世界は、結構複雑ですから、先が見えにくいのもやむを得ない。そういう時は、効果のありそうなことを一つ一つ、愚直にやるしかありません。
ワクチンがんばった。
旧ワクチン大臣もお疲れ様です。