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「最低でも県外」と地位協定

田原総一朗氏の5/31付けアゴラ記事「沖縄復帰50周年、本気で沖縄の負担を減らすなら日米地位協定の見直しは必須だ」にコメントしました。


日米地位協定を無視して「最低でも県外」を約束するのが愚かなことであると同様に、中国という脅威を無視して地位協定の見直し(=米軍基地縮小)を求めることもまた、現実を無視しているのではないでしょうか。

沖縄のこのエリアに基地が必要となれば、現地の犠牲が少ない形で、それをいかにつくるかという問題設定になるのではないですか? 

海を埋め立てることはいかんというなら、陸地に作るしかない。伊江島は一つの候補になりそうですが、ここに米軍基地を集積すると言い出すと、また大騒動になるのでしょうね。

結局のところ、ゼロを狙う主張が強すぎると、最適点には到達できない。同じ問題が、日本を含む世界のあちこちで起こっているのですが、、、


以下はブログ限定です。

実は、伊江島には「伊江島空港」という飛行場がある。だけどこれが使われたのは海洋博の頃と、その後の一時期で、現在は使われていない空港なのですね。

GoogleMapの写真(上)で見ますと、伊江島空港の滑走路の左(西)に何本かの滑走路が見えるのですが、ここは米軍の訓練場として使用されております。以前は、落下傘降下などの訓練をやっており、敷地外に落下傘が降りてきたなどという事故も報告されていたのですね。

ここに、伊江島空港をプラスすれば、かなりの規模の基地ができるはずで、普天間基地の代わりぐらいにはなりそうなのですが、伊江島は旧日本軍の航空基地があったところで激戦地としても知られているところ。ここに米軍基地を拡張すると言い出せば、ひと騒動起こりそうな気もするのですね。

それが具体的な問題を増大するというよりは、感情的問題に火をつけるということなのですが。