篠田英朗氏の7/18付けアゴラ記事「キッシンジャーを『お土産論者』に仕立てあげた東郷和彦氏の罪」へのコメントです。
ロシアは大国とのイメージがあるのですが、そのGDPは、わが日本の僅かに1/3程度。軍事費の対GDP比が日本の4倍の4%ほどですので軍事費では日本を上回っておりますが、日本がこれを2%にすれば、日本の軍事費すら下回ってしまいます。
そんな国が、世界を相手にいつまでも戦えるわけがありません。ただロシアの圧倒的にすごいところは大量の核兵器を持っているのですね。
だから、核を使わないように、長期戦覚悟で、カエルをゆでるがごとく、じわりじわりと攻めていけば、いずれロシアは破綻する。ロシアが破綻するのを見れば、中国北朝鮮も無理なことはしないはず。一罰百戒ではあるのですね。
そういう背景を考えれば、何でここでお土産をやらにゃならん、という気にもなるのではないでしょうか? ロシアが破綻した後で経済援助をすることはあり得るでしょう。でもその際には、資源、領土などでの見返りは、きっちり要求しなくちゃいけません。
ここしばらくは、じっと我慢の子です。そして、ロシアより先に、日本が経済的な破綻をしないよう、充分に気を付けた経済運営をすることが肝要というものでしょう。
ぼっちのプーチンもどうぞ。つまりそういうことなのですね。気の毒だけど、どうしようもありません。
(7/24追記)
老子の
治大国、若烹小鮮(たいこくをおさむるは、しょうせんをにるがごとし)
大きな国を統治するには、小魚を煮るように、つつき廻さずに煮ることだ
流に言えば
攻露国、若茹小蛙(ろしあをせめるは、かえるをゆでるがごとし)
といったところでしょうか。
ゆでたカエルはうまいのか。