内藤忍氏の8/7付けアゴラ記事「SHINOBY‘S BAR 銀座に再び訪れた『閉店の危機』」へのコメントです。
これは難しいところですね。「ただの風邪」といいたいところだけれど、そうであるなら営業自粛要請など出せるわけがない。一方で、高級飲食店のお客に、高齢者や基礎疾患を抱えた人、あるいは日常的にこういう人たちに接している人が少なからずいると、客足が遠のいてしまいます。
今回の問題は、コロナが日々刻々と変化しているにもかかわらず、適切な対応がなされていないことでしょう。つまり、2020年の3月時点では、ヨーロッパを中心にコロナが猛威をふるい、3/11にはWHOがパンデミック宣言を出す。
我が国では、ちょっと遅れてヨーロッパ株の流入とともに感染が拡大し、3/29の志村けん氏の感染死で危機感が高まります。この第一波の致死率は(新規死者のピークの新規感染者のピークに対する比率で)4%程度あり、これを危険視することも妥当と思われました。
致死率は、若年層を中心に感染が拡大した8月の第二波では1%程度まで低下、21年1月、5月の第三波、第四波では1.5%程度とぶり返したのですが、21年8月の第五波では0.2%程度まで急低下し、その後第六波、第七波と、致死率はどんどん下がっているのですね。
実際問題として、第五波の時点で、対応を変えるべきだった。だけど、この時点ではオリンピック後に急増した感染者に着目する政府批判が高まり、致死率に言及する声がかき消されてしまったのですね。まあだけど、厚労省や専門家会議は、この手の雑音に関わらず、適切な手を打つべきだったと思います。いまさら、ですが、、、
以下、ブログ限定で、2020年の推移と、最新の推移のグラフをご紹介します。
自宅飲み