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歴史に学ぶデジタル化

小林史明氏の8/16付けアゴラ記事「この国のデジタルトランスフォーメーションを進める:副大臣在任10か月を振り返る」へのコメントです。


やること自体は素晴らしいのですが、方向性を間違えないようにしないといけません。賢者は歴史に学ぶと言います。世界がどのようにデジタル化してきたか、その中で、何が成功して発展し、何が失敗して消え去ったかを学び、その中から、これらに共通する思想をつかみ取っていくことが大事だと思います。

インターネットの成功は、回線交換からパケット交換という、通信技術の劇的進歩によるのですが、単純で自由度の高いプロトコル自体にも、あらゆる種類の情報交換に使われる理由があったのですね。

同じような考え方が、メインフレームとダムターミナルによる集中処理からクライアントサーバ方式の自律分散システムへの移行だとか、マルティックスの失敗とユニックスの成功などにも見ることができます。業務へのデジタル技術の利用に関しては、たとえばハマーとチャンピ―の「リエンジニアリング革命」などを参照すればよい。日本でこの手の革命が十分に行われなかったことが、1990年代の我が国の失敗だと思うのですね。

まあ、もっと簡単に知るためには、実際に使われている、成功したシステムと失敗しているシステムを教材に、何がまずいか分析したらよい。たとえば、JRのみどりの窓口のシステムなどを見たら、何が失敗であるか、よくわかると思います。

私は、みどりの窓口の係の方が時刻表を取り出してきたのを見て、卒倒しそうになったことがあります。いまどき普通の人だって、時刻表など使っていないと思います。その他にもよく観察すれば、いくつかの問題点に気付くでしょう。この問題が判らない人が、つまり歴史に学ばない人だ、ということでです。

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