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経営の本質は、リスクテイク!

岡本裕明氏の9/9付けアゴラ記事「ハウステンボス売却:本体の財務的危機を脱出するため家宝を差し出す」へのコメントです。


ちらっと読めば、プラス思考とマイナス思考の違いで、日本人はマイナス思考ばかりする、という趣旨のようにも読めますが、これ、よく考えてみれば全然別の話ですね。

一つは、「ビジネスの本質は、リスクをテイクすることである」という真実がありまして、リスクをテイクできないようではそもそもビジネスというものが成り立たない。他社にはリスクが大きすぎる案件も、自社にならテイクできるリスクにする。それがビジネスの基本なのですね。

そういう見方で見てみれば、ハウステンポスの買収額20億(とたぶんその他の経費が掛かっていたはずですけどそのトータル)がゼロになったら、この投資は失敗ということになるわけで、今回は30倍を超す売却益を出しているわけですから大成功の部類です。

そして、仮にこの投資が失敗したところで、その損失がHISにとって耐えられる損失であるなら、成功の見込みがあるならばそのリスクテイクは間違っていないわけですね。まあ、現に利益を出しているわけだから、このリスクテイクは大正解というしかない。

もう一つは、ポートフォリオというもので、HIS本体の他に、利益の出そうな他のビジネスを手掛けることは、リスクの低減に役に立つ。一種類の製品だけでは、これがこけた時に会社がこける。旅行業界の他に、テーマパークをやるというのは悪い着想ではない。今回は、これに救われたのだから、まさに狙いが的中、クリーンヒットというべきところでしょう。澤田さん、名経営者のお一人なのではないでしょうか?

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