アゴラ編集部の10/29付けアゴラ記事「岸田首相『物価1.2%引き下げる』に『日銀のインフレ目標は?』」へのコメントです。
これは、やっていることは正しいのだけど、それをきちんと説明できないから、誰も納得できない、ということではないかな?
トップたる者、自分が何を言っているのか、自分自身がきちんと理解していなくてはいけないし、それを自分の言葉できちんと説明できなくてはいけない。
戦略を策定したブレーンも、何をやっているのかをトップにきちんと理解させなくてはいけないのだが、それができない原因が、ブレーンの説明が下手なのか、トップの理解力が決定的に不足しているのか、そのどちらかなのでしょうが、どちらにせよ、問題のある状況であると言えるでしょう。
で、この政策の意味なのですが、円安によりまず物価が上昇する。この物価上昇は、円安による国内産業の競争力上昇により、賃上げの形でキャンセルされることになるのですが、その間のタイムラグが国民生活を窮乏化させる。だから『一時的に』この苦痛を和らげる対策を打つことは正しいのですね。
でもそのメカニズムや本来の目的を説明せず(理解せず?)細かな数字だけを述べると、インフレ目標とごっちゃになって、『なにこれ?』状態になってしまう。自分で自分の行っていることを理解しようと考えれば、このあたりのおかしさに自分で気が付かなくちゃいけないのですが、困ったものです。
がんばれ総理