コンテンツへスキップ

『努力』の味方『リスペクト』

黒坂岳央氏の12/7付けアゴラ記事「『努力』にとって一番の敵は『才能』」へのコメントです。


「門前の小僧、習わぬ経を読む」ということわざがあります。繰り返し見聞きできる環境におけば、自然とその知識がつくのですね。で、「孟母三遷の教え」などという言葉もある。子供の教育には、環境を選ばなくちゃいけないのですね。

己の周囲に優れた人がいると、自らの才能も伸びる。これが、子供を進学校に入れる、一つの理由ではあります。まあ、受験テクニックを教えてくれるということもあるのですが。

しかし、優れた人に接して伸びるためには、一つの重要な要素があります。それは、その人の優れた点を見出し、尊敬し、あこがれること。悪く言えば、技を盗むことになるのですが、大抵は、技を盗まれても屁とも思わない。盗んでいる間にもっと先に行ってしまいますから。

これは、書物や新聞・雑誌・テレビ・ネットを通してもあり得るのですが、日本のマスメディアは、あまり優れた人を紹介しない。スポーツや芸能関係は別ですが、政治・学術・実業の世界ではそういうことをしない。ノーベル賞をとったりするとほめそやしはするのですが、これはあまり後進の参考にはならない。凄すぎますから。

間接的に知るよりも、実物が近くにいるのは、大いに役に立つ。でも、せっかく優れた人が身近にいながら、その優れた点に気付かず、あるいは、妬んだりしてしまう人も多い。これでは、せっかくのチャンスを逃がしてしまうのですね。逆に、優れた人を見ると、他人の優れた点を見極め、これを吸収する力にも優れている。というよりも、そうだからこそ、優れた人になれたのではないかと思いますよ。

1 thoughts on “『努力』の味方『リスペクト』

コメントは停止中です。