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世界平和は、無法者の処断から

田原総一朗氏の4/11付けアゴラ記事「政治家たちは「戦場へ行く世代」ともっと議論をすべきだ」へのコメントです。


もし岸田首相が、本気で「停戦」への調停を考えるのなら、ゼレンスキー大統領だけでなく、プーチン大統領とも会うべきだろう。ましてや土産に、「必勝」しゃもじを持っていくなど論外だ。

岸田首相が願っているのは「停戦」ではなくて「終戦」でしょう。

ここで中途半端な妥協をして、ロシアの戦争犯罪を罰することなく、ましてやロシアに利を与えるようなことがありますと、他国に対する侵略行為を認めてしまうことになる。

あるべき姿は、ロシア軍のウクライナ撤退、戦争犯罪人の処罰、ウクライナに対する賠償。それがまともな考え方だと思いますよ。きちんとけじめをつけることなく、平和は保たれないのではないですか?

これは一人わが国だけではなく、大方の世界共通の認識だということ、これを象徴するのが「必勝しゃもじ」、そう捉えるのが正解じゃないでしょうか。


もう一つコメントを付けておきました。


ロシアによるウクライナ侵攻、田原さんは、デジャヴを感じないでしょうか? そう、ベトナム戦争に似ているのですね。そして、ウクライナ侵攻におけるベラルーシの役割を、ベトナム戦争では日本が果たしていた。つまり、米国の同盟国であり、在日米軍基地を大いに利用して頂いていたのですね。

ロシアやベラルーシにウクライナ侵攻に反対する反戦運動が起こったら、西側諸国はその勇気をたたえ、これを支援したいと思うでしょう。物理的に無理であっても、精神的、心情的にはね。

ベトナム戦争に対しても、米国でも、日本でも、ベトナム戦争反対の運動が起こった。田原さんもおそらくはこの運動に参加するなり支援するなりしたのではないかと思いますけど、これは誇ってよいことです。まあ、日米は、ロシアやベラルーシに比べれば、ずっと人権が尊重されており、反戦運動がそれほど危険ではないのですが、それでも、やるだけえらい。

その反戦運動がフェアであるためには、米国の侵略を否定するならロシアの侵略も否定しなくちゃいけないということ。もしも一方を良しとし、他方を悪しとするなら、それは単に政治的ポジションが語っているだけの話。何の説得力もないのですね。それは、ベトナム反戦運動に泥を塗る行為ですらある。

まあ、似たようなことを核兵器廃絶運動で一部の政治勢力がやったことも事実。共産国の核兵器は良くて、資本主義国家の核兵器は悪いと。そんなバカな話がありますか。この手の、特定の政治勢力の利害に基づく政治運動は、一般受けはしないし、党派性を隠してこの手の言説を振りまくと、信用を失うことになる。田原さんも気を付けられたら良いのではないかと思います。

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