中村仁氏の6/4付けアゴラ記事「『藤井七冠』も喜べない主催社・朝日新聞の経営状態の悩み」へのコメントです。
日本のいくつかの業界がガラパゴス化するという、興味深い現象があります。これは、日本という市場が一定の規模を持つがゆえに、国内でもビジネスが成り立つこと、国内での競合を排除する仕組みができれば、関係企業にはメリットが大きいことによるのでしょう。
ところがこの競合を排除する仕組みは、同時に関係企業にとって毒になる。その日本独自の仕組み故に、海外には出て行けないのですね。
現在自動翻訳の技術も進み、ニュースに国境はなくなる方向に進むでしょう。現にジャニーズの問題もBBCが先鞭をつけている。報道の世界など、スマートフォン以上に、世界規模で競合する時代にすぐになってしまうはず。その時、ガラパゴス日本のメディア各社が生き残れるかどうか、これは大きな問題だと思います。
これは、駄目な日本メディアが滅びるからよい、というような問題ではなく、報道という、国益にも関係するような業界を海外勢力に牛耳られることの危険性を認識しなくてはいけないという問題なのですね。
ここはそろそろ、マスメディア各社も考え方を改める必要があるだろうし、政府も新しい時代に即した、ニュースリリースの脱ガラパゴス化をはかるべき時にきているのではないかと思います。これに残された時間は、あまりないのと違いますか?
がらぱごすもいいものだ