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素人医学論議の有害(かも)性

永江一石氏の6/8付けアゴラ記事「自然感染によるN抗体所有率こそ感染拡大しない理由」へのコメントです。


コロナの感染が拡大した初期においては、専門家の評論も少なかったですから、素人論議もそれなりに意味はあったと思いますが、ここまで来ますと、この手の議論は専門知識があると認定された人に任せるべきではないかと思います。

つまり、このエントリーのような主張をされる場合、書き手にどのようなバックグラウンドがあるか、明記されるのが良いと思いますよ。医師免許の有無とか、医学博士号を取得されているとか、ですね。

そういったものがない、素人論議は、間違った常識を広げてしまうリスクを伴います。これは、専門家の意見に従っていれば防げるかもしれない感染拡大を、逆に招いてしまうリスクを内包しているのですね。

スタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」のテーマ曲は「ツァラストラはかく語りき」なのですが、これ、ニーチェの書物(1)(2)の表題でもあるのですね。ツァラストラ、ゾロアスター教の神様なのですが、山を下りた時「よく寝る方法」を民衆に説く人に出会う。そしていうのですね。この男のしていることは無価値であると。

ま、私は神様ではありませんけど、このエントリーを見て、ツァラストラと同じような印象を受けた次第。出来たら、きちんとした資格を取って(すでにお持ちの場合はこれを表示して)論を展開されるのが良いと思いますよ。

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