中村仁氏の6/15付けアゴラ記事「株価のバブルは日銀の保有株を売却する絶好のチャンス」へのコメントです。
「総悲観は買い」とか「人のゆく裏に道あり花の山」とか申しまして、大方の予想とは逆に動くのが株式相場というものです。これ以上は上がるまい、などという声が支配的な間は、買い、という見方だってできるのですね。
そういえば、かつてのバブルの頂点で支配的な見方は、「間もなく4万円」というものでした。現実は、ついに4万円に至ることなく、底知れぬ下げ相場へと突入したのですね。
まあこれは一般論でどうでも良い話なのですが、大事なポイントは、『日銀が相場を張ったりしてはいけない』ということですね。つまり、値下がりしたから買う、値上がりしたから売る、というやり方はいけない、ということです。
日銀がなすべきは、あくまで、『経済全体をコントロールする』ということ。マネーサプライが必要であれば、その一環として株式(ETF)の購入もあり得る。逆に、これを売るのはマネーを吸収するという目的でなされるべきで、値上がり益を得ようなどという、下世話な動機であってはいけません。
で、インフレは進み過ぎているかといえば、そうでもない。ここはまだ、流通するマネーを吸収すべき局面ではない、と判断するのは至極妥当であると思いますよ。
4満を狙え