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コロナの展開は、概略想定通り

森田洋之氏の9/17付けアゴラ記事「『コロナの感染対策』で高齢者の命は救われたのか?」へのコメントです。


2020年のコロナは、ヨーロッパで猛威を振るい、医療崩壊が発生して棺桶の山を築いたのですね。3月末には志村けんさんが亡くなり日本国民の多くが、とりわけ高齢者は、コロナに怯えた。だけど、なぜか日本人の感染者も死亡者も、この段階では少なかったのですね。人呼んで「ファクターX」です。

2021年には、3波、4波、5波が発生、この時は感染者こそ少なかったものの、3波、4波の致死率は非常に高く、死者が増加いたしました。しかし、5波以降の死亡率は急低下しております。これは、ウイルスが弱体化したとも、ワクチンや治療技術が向上したからだとも言われております。

そして、2022年は、6波と7波が到来します。これらの特徴は、感染者が急増したことで、致死率は低かったのですが、母数の大きさが災いして過去最大の死者を出しております。2022年12月から2023年にかけて第8波が到来し、感染者は第7波より少なかったものの、致死率が多少増加した結果、死者の数は過去最大となりました。これら6~8波の死者の多さが、2022年の超過死亡の多さにつながったものと思われます。

2023年は、第8波の後半が年初めにかかっているほか、弟9波が現在到来中で、こちらの統計数値は把握できないのですが、感染者数で弟8波の2/3程度の規模となっております。弟9波はピークアウトしつつあるようにも見えますが、そうであったとしても、2023年の超過死亡は2022年並みとなっても不思議はありません。

と、言うわけで、コロナの死者は、これまでの感染者数の増減と死亡率の変化で、ほぼ説明がつくように思われます。


2020/5/16の記事もご参照ください。また、コロナが問題になり始めました初期である2020/2/28から、詳細データ発表最終日である2023/5/8までの感染者と死者の推移を下図に示します。

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