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トラブルの裏には複雑な心理が

黒坂岳央氏の9/27付けアゴラ記事「アジア系訪日客が日本のおもてなし接客に激怒したワケ」へのコメントです。


これは相当に入り組んだ心理状況がありそうです。以下は、このお話から私が受けた印象で、正しい保証はありませんけど、きっとこんなことだったのではないか、と私は思っております。

英語が通じなくて怒りだしたアジア系の訪日客は、おそらくは英語を流ちょうにしゃべることで、自国において一定の地位を築いていたのでしょう。

でもそれは、自国が遅れていることの裏返し。英語を話す外国人に合わせたコミュニケーションができないと、経済的な豊かさを手に入れられないからなのですね。

一方の日本では、沖縄のような、米国の植民地に見えるようなところですら、英語が喋れなくても仕事になる。これは、裏を返せば、日本がそれだけ優れているから。客商売のスタッフやシェフまでが、そういう調子で生きていけるのですね。

だから、怒った理由は、シェフやスタッフのおもてなしレベルの低さではない。そういう自らのみじめな状況に気付いたからだということでしょう。ただこれは、本人にとって悪い経験ではない。きっとこの悔しさをばねに、自国を発展させる方向にもっていくのではないかな? 黒坂さんのことも、いずれは、きっと感謝の念を抱くのではないかと思いますよ。

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