有馬純氏の10/1付けアゴラ記事「英国の温暖化対策の見直し」へのコメントです。
北海油田を持つ英国は、1980年代から産油国の一つだったのですが、21世紀になりますと古い油田は枯渇し、新規油田、ガス井の開発が積極的になされたかったこともあって、その産出量は減ってしまったのですね。
英国が新規油田・ガス井の開発に消極的だったのは、それが高コストで資金調達に難があったこともあるのですが、もう一つは温暖化抑制のため、新規油田・ガス井の開発はまかりならぬという、硬直化した姿勢もありました。
しかしこれはばかげたことで、温暖化防止は、炭酸ガスの排出サイドで規制すべきであって、供給サイドで規制したらエネルギー不足が発生するだけの話。現に英国は不足分を輸入に頼り、ロシアのウクライナ侵攻後のエネルギー価格高騰の影響を食らう形となりました。
ここにきて、英国は新規油田の開発計画を承認したとのこと。その背景にはロシアのウクライナ侵攻もあったのでしょうが、このエントリーにあるような動きを含めて、だんだんまともな考え方をするようになったことは、大変喜ばしいことだと思います。
熱くなれよ