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日銀のBSをバランスさせるには

池田信夫氏の11/8付けアゴラ記事「日銀当座預金って何?」へのコメントです。


日銀当座預金の金利は日銀が決めているわけですから、市中金利よりも低くすることで当座預金残高を減少させることができるのですね。

日銀にとって、保有する国債は資産である一方、当座預金残高は負債に相当します。簡単に言えば、当座預金残高という負債に対応する現金で、国債という資産を購入しているわけですね。

では、当座預金残高が減ったらどうするか。その分の現金を払わなければいけないから国債を売らなければいけない、ということになると、国債が暴落してしまうという問題が生じます。

一方、日銀は日銀券発行残高という負債も増やすことができる。これには、対応する資産として国債を保有する必要があるのですが、当座預金残高が減る一方で、日銀券発行残高を増やすというのは一つの手です。

当座預金残高が減るということは、その分のキャッシュを支払う必要が生じるのですが、日銀券発行残高が増えれば、その分のキャッシュが入ってくる。全部が見事にバランスしますから、原理的には、それほど困ったことは生じないのですね。まあ、国会などで邪魔する人がいるかもしれませんが、そこは、日本経済を円滑に運営するためといえば、わかってもらえるのではないでしょうか。

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