アゴラ編集部の11/25付けアゴラ記事「人手不足倒産が過去最高:いよいよ昭和的ビジネスモデルの終焉か?」へのコメントです。
人手不足倒産が増えて失業者があふれる、ってブラックジョークですね。石炭があふれて炭鉱を首になり、石炭を買えないという、経済学哲学草稿(マルクス著)のお話をほうふつとさせます。でも、このお話は、もうちょっと別のお話です。
これを正確に言えば、創出する価値に見合う給与を払えない企業は人材が獲得できずに倒産する一方で、給与に見合う価値を創出できない人は失業するしかない、ってことですよね。あたりまえのことが、あたり前のように起こっている。これまでそうじゃなかったのがおかしな話です。
だから、今日、有能な人は、創出する価値に見合って処遇してくれる会社に就職しようとするわけで、新卒者の人気就職先が外資になったり、有能な技術者が海外の企業や研究機関に流れていく。これもあたり前の話なのですね。
日本は、市場経済のように見えていたけれど、実のところは能力に応じて働き、必要に応じて取る、マルクスが理想とした共産社会だったのかもしれない。ソヴィエト崩壊から30年たってやっと、日本にも共産主義の破綻する時代がやってきた、ということでしょう。
市場経済、万歳、です。
さらばーやまとーもうーおわかれだー