アゴラ編集部の2/5付けアゴラ記事「景気の良さは労働者まで下っているのに気づかないのはなぜ?」へのコメントです。
要は、文系ホワイトカラーが余っていて、理系の専門職が足りない、ということでしょ。こんなことは、1992年の時点でわかっていたことなのですね。
この当時、パーソナルコンピュータと呼ばれることになりました今日のパソコンが急速に普及し、コンピュータ通信の環境も急速に整備されました。これは当然、ビジネスにも生かすべきということで、いろいろ考えた結果、「BPR:ビジネスプロセスリエンジニアリング」という考え方が広がってきたのですね。
BPRは、単に情報機器を使うというだけでなく、従来行ってきた業務のあり方(ビジネスプロセス)を見直し、情報機器や情報通信を高度に利用して効率化を図るというアプローチなのですね。これをやった結果、ホワイトカラーの必要数は、およそ1/5程度になる。ところがわが国では不幸なことに、この時代、バブルが崩壊して就職氷河期。ホワイトカラーの80%を切ったりしたら社会は大混乱になってしまいます。
まあ、そういうことを察知した人がいたのでしょう。我が国では情報技術の高度利用はなされずに今日に至っております。でも、いつかは利用されるようになる。その時にはホワイトカラーの80%は切られる、ということ。まあ、皆さんわかってやってきたのだとは思いますが、何を考えているのだろうと、私などは思ってしまいます。
今からでも遅くはありません。(かな?)さしあたりすべきことは、これ以上、従来のような文系大卒者を作り出さないこと。文系学部も従来理系で扱ってきた内容をマスターさせること。コンピュータくらい自由自在に扱えなくちゃいけない。プログラミングと数理モデルの立て方、確率統計論くらいは、文系だってマスターしなくちゃいけない。それが今という時代、そう心得なくてはいけません。
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