川口マーン惠美氏の3/10付けアゴラ記事「ドイツを揺るがすタウルスミサイル供与問題と情報漏洩の衝撃」へのコメントです。
ショルツ首相が気の毒になるような話の展開ですね。そもそもショルツ首相は「タウルスのウクライナ供与など絶対にあり得ないというのがショルツ首相の考えだった」わけですから。
で、基本的姿勢がそうであった場合でも、軍人が「もし供与がなされたら」というシミュレーションをすることは、悪い話ではない。ロシアにしたところで、「仮に核攻撃に踏み切るとしたら」といったシミュレーションくらい、さんざんやっているはずなのですね。
まあ、その内容が漏れたというのは不手際だけど、漏らしたのがドイツ政府ではなく、ロシアのスパイ活動であったわけですから、セキュリティの不備の責任を追及することがあったとしても、ショルツ氏の政治的手腕を問題視するのもおかしな話なのですね。
そして、タウルスのウクライナ供与に関しては、ショルツ氏も拒否しているし、国民の大多数も否定的意見であり、国会も供与を否決している。このミサイルに関する限り、さほどの問題があるようには思われません。
まあ、その他の部分で、ショルツ氏の不手際が多々あったということであれば、ショルツ氏に批判的な意見が出てくることも不思議ではないのですが、味噌も糞も一緒といいますか、それはそれ、これはこれ、であるような気がいたします。
みそ