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対立するだけでは、解決しない

室中善博氏の5/22付けアゴラ記事「80万トンともいわれる廃棄ソーラーパネルの2040年問題」へのコメントです。


太陽光発電に関しては、原発と似た状況があって、賛成派は賛成するだけ、反対派は反対するだけという対立に落ち込んでしまい、社会にとっての有用性の認識や、問題点の解決が二の次になってしまっております。このエントリーも、その典型例の一つなのですね。

各種製品に含まれる有害物質による環境汚染を防ぐため、ヨーロッパではRoHS規制が施行され、有害物質10種を電気・電子製品に使用することが禁止されております。日本にはこれに類似したJ-Mossという制度があるのですが、これは表示義務にとどまり、使用を制限するには至っておりません。

だから日本では中国ソーラーメーカーのやりたい放題になってしまった、と言いたいところですが、じつはヨーロッパにおいてもメガソーラーなどの固定的な太陽光発電施設はRoHS規制の対象外となっているのですね。

その理由は、太陽光発電の普及を促進するため。地球温暖化防止がすべてに優先する、といった思想がその背景にあります。これはこれで無茶苦茶です。地球温暖化は、それほど大きな問題ではない。それよりも、安全な国土の棄損を防がなくてはいけない。先ずは、考え方を変える必要があるでしょう。

有害物質による環境汚染がどの程度の大問題であるかは、まず、判断が必要なところですが、これが問題である場合になすべきことは、太陽光発電に反対することではなく、我が国にもRoHSと同様な規制を掛けること。その際に、メガソーラーもきちんと規制対象とすること。これが普通の考え方ではないかな?

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