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『勢力均衡』で読む自民総裁選

高橋克己氏の8/28付けアゴラ記事「次期総理には『勢力均衡』を解する人物を」へのコメントです。


「勢力均衡」という着眼点で自民党総裁選を考えるなら、自民党内の勢力均衡も考えていただきたかったところです。以下は、私流の分析ですが、私は非専門家であり、どなたか詳しい方の分析があれば歓迎いたします。

先ず最大派閥(事実上、以下同じ)の安倍派は、裏金問題の戦犯という形で小さくなっておりますが、派内に高市氏を抱える一方、多くが小林氏の推薦人となっております。安倍派議員としては、裏金問題の追及はノーサンキューで、石破氏、河野氏は願い下げ、小泉氏もできれば敬遠したいところでしょう。

麻生派は、河野氏を抱えるも全面的支援は行わないとの報道がありました。麻生氏の天敵は同じくキングメーカを目指す菅氏で、小泉氏だけはノー、というところだと。もちろん、石破氏もノーですから、それ以外の人物を最終的に押すことになります。

その他、岸田派は林氏、茂木派は茂木氏と、候補はおられ、混戦状況の中でだれが上位二人に残るか、そして相手は誰かが問題となります。相手が誰か、というのは消去法が成り立つからで、相手が石破氏ならもう御一方に確定だし、相手が小泉氏や河野氏の場合ももう御一方となる公算は相当に高い。これは、裏金追及を嫌う人たちが一定数あるからなのですね。

とはいえ、選挙を考えると国民の怨嗟も無視もできない。そして、選挙には人気者が欲しい所で、小泉氏や小林氏、あるいは女性ということで高市氏が歓迎されそうだし、先行きの経済・国際情勢を考えて危なげのなさ(安定性)が重視されれば、議員支持の大きさも勘案して、林氏や茂木氏もありか、というところでしょう。

結局のところ、小石河のいずれかが決戦に残る公算は大であり、これら以外の方も残っておればその方が次期総理となる。一方、小石河の二人が上位を占めた場合は、石破氏以外の方が総理となり、小泉河野の両氏なら河野氏、というのが勢力均衡で読み解く自民党総裁選の行方ではないでしょうか。

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