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医薬品に必要な正しい情報提供

與那覇潤氏の9/9付けアゴラ記事「『タダコロナ』のつけ払い請求書が、来月から国民に届きます。」へのコメントです。


それはいいんだけど、気になるのは来月になったら「これはひどい! 貧乏人は『劣った薬』でガマンしろというのか。

このような認識になってしまったのが大問題じゃないでしょうか。ジェネリック医薬品は、先発の医薬品と同じ品質であるというのが大前提であったはず。特許切れで同じ品質のものが安価に供給されるので、こちらを使いましょう、というのが建前だったのですね。この建前を正しく守らせるのが、厚労省をはじめとする行政サイドのなすべきことなのですが、医療費削減という目的が先に立ちますと、ジェネリックのマイナスイメージを隠したがる。こんなことをやっておりますと、ジェネリック医薬品は『劣った薬』というのが常識になってしまいます。

私がジェネリック医薬を忌避するようになったのは、下痢をした際に前日服用した血圧の薬が錠剤のまま出てきたのを見出した時。錠剤の色は白く変色しておりましたが、昨晩飲んだ薬がそのままの形で便器の中に浮かんでいる。これではこの薬、効くわけがないのですね。

ちょっと調べてみますと、「ジェネリック医薬品の溶解性の問題」はすでに知られていた問題で、種々対応もとられていた様子ですが、肝心の薬の服用者にはその情報が入ってこない。だから、私の飲んでいる薬の溶解性が改善されたかどうか、永久にわからないし、他の薬が効くのか効かないのかもわからない。調剤薬局も、どうでも良い話をぐちゃぐちゃする前に、こういう重要情報を提示しなくちゃいけません。

ジェネリックを『劣った薬』にしているのは、じつは厚労省など行政サイドの事なかれ主義だということ。こと医薬のような、人命にかかわる問題に関して、これは少々まずいでしょう。ここは、早急な改善が必要です。

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