岡本裕明氏の9/21付けアゴラ記事「FRBと日銀の政策会議が終わったこの先:頂けなかった植田総裁の会見」へのコメントです。(追記あり)
今朝の産経の分析によると議員票は小泉58票、小林46票、林40票、石破34票、高市31票とあります。一方、党員票は小泉109票、石破89票、高市60票で残りの候補は比較にならないほど低い状況。これを組み合わせると小泉167票、石破123票と報じており、両名の決選投票になる公算が高まっています。その場合、石破氏の議員票の期待値は低いので現時点では小泉氏がかなり優勢とみるべきでしょうか?
これ、産経新聞が20日夜にネットに流した数字ですが、21日朝のYahooニュースのビジネス+IT(ITOMOS研究所所長 小倉 健一氏執筆)によれば、小泉氏は3位転落で、高市氏2位となっております。
世論調査の数字を見れば、客観的な情報であるように思えてしまいますが、種々の調査を並べると、それぞれなにがしかの思惑が介入しているようにも読み取れ、必ずしも正確な情報であるようには思われないのですね。
いずれにしても今週中には決着がつくわけですから、結果を見るだけ。どのメディアの調査が正確であったかという採点も、その時点で可能となります。これ、しっかりと見なくてはいけませんね。
Yahooニュースのビジネス+ITの伝えた、自民党支持層に対して行われた「次の自民党総裁にふさわしい候補」を問う各種調査結果は以下の通り。採点のため、ここに記録しておきます。
●共同通信(9月15~16日) 1位 高市早苗氏 27.7% 2位 石破茂氏 23.7% 3位 小泉進次郎氏 19.9%
●朝日新聞(9月14~15日) 1位 石破茂氏 32% 2位 小泉進次郎氏 24% 3位 高市早苗氏 17%
●読売新聞(9月14~15日) 1位 石破茂氏 26% 2位 高市早苗氏 25% 3位 小泉進次郎氏 24.1%
●産経新聞(9月14~15日) 1位 小泉進次郎氏 29.4% 2位 石破茂氏 24.1% 3位 高市早苗氏 16.3%
●日経新聞(9月13~15日) 1位 石破茂氏 25% 2位 高市早苗氏 22% 3位 小泉進次郎氏 21%
(9/28追記)採点をしておきましょう。
正解は、1位石破氏、2位高市氏、3位小泉氏ですから、ズバリ正解は読売新聞と日経新聞の二紙でした。
外した各紙につきましては、それぞれの思惑が現れているようにも思えます。一番わかりやすいのが朝日新聞で、新聞論調に最も近い石破氏を1位とし、もっとも遠い高市氏を3位と予想する。おのれの願いが紙面に現れる形となっております。
共同通信も、朝日新聞同様、左寄りなのですが、ここが1位を高市氏と予想したのは、大多数の人たちの予想と同じといえば同じなのですが、あえて共同通信に都合が良い理屈を貼り付けるとすれば、来る衆院選で野党に有利な体制であってほしい、という思惑があったかもしれません。
どちらかといえば右寄りの産経新聞が予想する小泉1位は、少々無理のある予想でしたが、来る衆院選で自民有利な体制を作るとすれば、小泉総理がベストの布陣ですから、共同通信の裏返しとなります。
まあ、共同通信の予想は、大方の予想と同じですから良しとするとしても、朝日新聞と産経新聞の予想は少々いただけません。とはいえ、各氏が思いを込めて予想をするという、その行為自体は、かわいげのある、興味深い話でもあるわけで、全部をわかってみる分には、なかなか面白い話でもありました。
解雇規制緩和反対