城繁幸氏の9/27付けアゴラ記事「政府の規制のせいで日本人ってバリバリ働かなくなったの?と思ったときに読む話」へのコメントです。
以下のセリフが現実を良く表しているのでしょう。
実はみんな40過ぎると消化試合でやる気なくなってるんすよ。ホントはジョブ化して何歳からでも挑戦できる風土に変えてかないといけないんですけど、
でもこの「ジョブ化」、口では簡単に言えますけど、現実は難しい。それぞれの人が際立った専門能力を持ち、それを職場の人たちが相互に認め合うことが、ジョブ化の前提だからなのですね。
つまりは、メンバーシップ型の職場では、ジョブ化は難しい。そして、変化の乏しい環境下で業務を遂行するなら、このような組織形態でもなんとかなったのでしょうが、変化の激しい時代においては、個々人の専門能力が発揮されないような組織は、競争に敗れ、やがて衰退していく。これが現実の日本のあちこちで起こっている現象でしょう。
ではどうすれば良いか。社員の所属がメンバーシップ型の組織であってもよいのですが、このような組織の仕事は定例的な業務にとどめ、新たな価値を生み出すような職務遂行は、それぞれの課題に応じて、個々に必要とされる専門能力を持つメンバーを集めて業務を遂行する。チームのリーダーには、その問題に対する知見と、個々のメンバーの能力を見極めることができる能力が要求されます。
そして、それぞれのメンバーは、おのれの所属する会社がおのれの専門能力を必要としないと意識したら、容易に他の会社に移ることもできなくてはいけない。それがなければ、おのれの能力を高めようとも思わないでしょう。これを阻害する制度は法で禁止しなくちゃいけない。定年退職で有利な退職金制度や年功序列賃金などですね。まあ、皆さん、わかっておられるのだとは思いますが。
働きたくない 絶対に働きたくないでござる