茶請け氏の10/8付けアゴラ記事「景気の好転で人手不足になるのは理由があるでしょ」へのコメントです。
15年ほど前に、Googleの給与の高さが話題になったことがあります。通常のプログラマの年俸が300~600万円程度である中、Googleは年俸2,000万円でプログラマを募集していたのですね。
何でこんなことが可能かといえば、プログラマの生産性は、個人間で30倍の開きがあると言います。そして、大多数のプログラマは1~5倍の間に分布しているとのこと。このような環境下で、最低水準の10~20倍の人材を集めれば、高給で遇してもペイしてしまいます。つまり、仮に他社の4倍の年俸を支払っても、生産性が8倍のプログラマを雇えばコストが半減するのですね。そして、巷の話では、Googleのプログラマの能力は半端じゃない、とのこと。この計算はおおよそ正しいものと思われます。
これができる条件は、プログラマの能力、生産性を正しく把握できる管理者がいること。これは、プログラミングに限らず、どんな分野でも同じなのですね。我が国で能力主義が失敗する原因は、おそらくこの部分にあったのでしょう。
このエントリーの食肉センターも同じなのでしょう。人材の移動を容易にするということは、駄目な管理者をあぶりだすということ。こうすることで、我が国の生産性は格段に高まるのでしょう。
金銭解雇は管理者側の裁量によりますので、駄目な管理者には何の役にも立ちません。そういう職場で効果を持たせようと思えば、働き手の側の転職を容易にする措置(転職による不利な扱いを禁止する法的措置)が、より重要なのではないかと思います。
ryudoukahantai