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まだ日本、捨てたものではない

岡本裕明氏の10/11付けアゴラ記事「遠くなったのか?ノーベル賞:研究に適さない日本の教育環境」へのコメントです。


日本でも良い仕事をされている方はたくさんおられるのですが、装置が脚光を浴びても、その発明者にまでは目が向かないということが多々あります。ちょっと調べればすぐわかるのですけどね。

最近脚光を浴びたのは、コロナで呼吸困難になる人が増えたことからパルスオキシメータが大活躍しておりました。この発明者は日本人の青柳卓雄氏で、同氏が所属されている日本光電は大きく成果をPRしているのですが、なかなか世の注目を集めません。これほど役に立っている道具は、あまりないと思うのですが。まあ、体温計や血圧計並、といえば判りやすいでしょうか。

その他、脳科学の進歩に大いに役に立ったのがf-MRIで、こちらは小川誠二氏の発明になるもの。これなくば、ヒトの脳の働きが今ほどにはわかっていなかったでしょう。AIの研究だって、ヒトの脳の働きを参照しているはずで、最近のテーマからまったく外れているわけでもない。

その他、素材分野ではカーボンファイバや炭化ケイ素のファイバ等、こちらも日本の独壇場でしたし、ネオジ鉄系の希土磁石や、ハイブリッド自動車なども含めて、省エネルギーに大きな貢献をしております。このあたりは、賞よりもお金、というところが災いしましたかな? 今日大きな問題となっている地球温暖化に対する一つの対応策でもあるのですが。

その他、先につながるテーマでは、超電導や核融合の世界でも、日本の研究者は大きな貢献をしているのですね。このあたりは、文部科学省がきちんと出すべきところにお金を出して、PRも怠りなく行えば、まだいくつかのノーベル賞もとれるはず。まだまだ日本も、捨てたものではありません。

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