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国債残高増加阻止に有効な手は

倉沢良弦氏の10/29付けアゴラ記事「自民党大敗、どうなる今後の政局?」へのコメントです。


比較第一党になった自民党としては、来る補正予算に野党の顔色を窺うしかなくなった。補正予算の場合、緊縮財政派の石破の天敵は玉木雄一郎ということになる。増税派の石破は玉木雄一郎とは反りが合わない。……
……野田佳彦は、それくらいのことは平気でやる。何せ、民主党政権を犠牲にしても安倍晋三に消費増税を迫ったほどの増税派だ。要するに財務省のご機嫌伺いしかしない、国民のことなど眼中にない狂った総理大臣だった。

我が国の国債残高が増加の一途をたどっていることは、たしかに大きな問題であり、財政改革をしなくてはならないことは、言うまでもありません。

でも、これまでの国債残高の推移をみると、その増加に歯止めがかかったのは、唯一、2005年以降の4年間のみでした。この時期は、小泉構造改革の効果が表れていた時期だったのですね。https://www.mof.go.jp/zaisei/financial-situation/financial-situation-01.html

その後の民主党政権の時代は、財務省の御機嫌伺いの結果であったかどうかはともかくとして、緊縮財政であったにもかかわらず、国債残高は、他の年と同様、増加の一途をたどっております。税金を上げても不景気になったら財政支出せざるを得ない。元々国債の大量発行が必用だったのは、円高不況対策だったし、それがずっと続いていたことが問題の本質でした。

だからこの問題の解決は、究極的には、アベノミクスや岸田政権時代の無策の策(?)のごとき、(口に出しては言えないけれど)円安誘導による日本経済再生しかないのだけど、もう一つの手は小泉構造改革にみられる、政府組織の簡素化と無駄な出費の抑制ということになります。そして後者には、政治の強力なリーダーシップが必用なのですね。なにぶん、お金を使ってナンボの官僚には、うれしくない政策でありますから。

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