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アレテーに即して生きる、とは

音喜多駿氏の11/6付けアゴラ記事「【落選議員日記】維新の国会議員は落選すると◯◯を失う!話」へのコメントです。


政治家に要求される第一の資質は「倫理」なのですが、ヴィトゲンシュタインはその著「論理哲学論考」の中で、「倫理と美学は一つである」と書きました。これ、ハンフリー・ボガード主演映画「カサブランカ」あたりを見ていただくと感じがつかめると思うのですが、彼の場合はダンディズムという美学が彼の行動を倫理的にしている。

倫理をギリシャ語で「アレテー」というのですが、これはアリストテレスの倫理概念によるもので、この言葉の元々の意味は「卓越性」。人が動物に卓越するのは、一時の感情・欲望ではなく、先々を考える理性的行動ができるからだ、その卓越性に即して行動することが、すなわち倫理である、というわけです。

でもこの言葉には、前ぶりがあって、倫理とは、人が幸福に生きる道なのですが、魚を獲るのがうまい人は漁師になり、戦いに優れた人は軍人になる。それぞれの優れた点に即して生きることが幸せな生き方だというのですね。それぞれの得意を活かし、この道を究め、他人もそれを認めることが幸せな人生を送る道である、というわけです。

と、いうわけで、「○○がねー」というところに目がいくのはアレテーに即しているとはいいがたい。おのれの卓越性をリストアップして、これに即して生きる道を考えなくちゃいけない。音喜多ブログだって、結構なアクセス数があるはずで、アマゾンのリンクでも置いといて、支持者する方はここからお買い物をしていただくようにお願いするとか、いろいろな道があるはずです。山いがのページなど、参考になるのではありませんか? https://yamaiga.com/index.html

まあ、暇ならブログも充実できるはずで、アクセス数を生きがいにしたって良い。そこで大事なことは、おのれの卓越性に即すことだし、他の人たちがそれを読んで何かを得、その価値を認めることが肝要です。アレテーは、他人に認めてもらってナンボだ、ということを忘れちゃいけません。

1 thoughts on “アレテーに即して生きる、とは

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