コンテンツへスキップ

宇露戦争という千載一遇の機会

與那覇潤氏の12/22付けアゴラ記事「ウクライナ戦争、『もっと早くに停戦』はできたのか?」へのコメントです。


国際政治の世界に「平和第一」などという考えはないのではないでしょうか。ロシアがキーウ侵攻の最初の試みに失敗した時点で、西側世界は、この機会にロシアを弱体化させたいと考えたのではないかと思いますよ。幸い、ウクライナもこの時点でやる気満々であったわけですから。

今日の世界の最大のリスクは、互いに対立する諸国が大量の核兵器を保有していることで、特に落ち目の国家の核兵器が危ない。北朝鮮は最初からどん底ですからその核兵器が危ないことは論を待ちませんが、ロシアの核兵器もこれに負けず劣らず危険なのですね。現に、プーチンは核の使用をほのめかしたりしている。

最近の日本で起こっている事件で、「無敵の人」の危険性が認識されておりますが、「無敵の国家」はこれ以上に危ない。特にその国が核兵器をもったりしておりますと、ナントカに刃物そのものであり、危ないことこの上もない。プーチンや金正恩の言動を見れば、このリスクは現実に存在するように思われます。

ロシアが破綻して核放棄せざるを得ない状況下に追い込めればこのリスクはなくなりますし、そこまでいかなくても、経済的に落ち込み、核を保有する力を徐々に失ってくれれば、核兵器廃絶に向けた交渉も、西側優位に展開できるというものです。

全人類の直面する危険を多少なりとも低下できるのであれば、ウクライナやロシアの人たちの犠牲はやむを得ない。これが、世界の冷徹な判断ではないかと思います。もちろん、それをウクライナが望んでおれば、ということですが。とはいえ、トランプ氏はこれと異なる判断をする可能性が高い。この先の展開に注目したいと思います。

1 thoughts on “宇露戦争という千載一遇の機会

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です