コンテンツへスキップ

実質は形式に優先する、が大事

城繁幸氏の1/10付けアゴラ記事「なぜ日本では年齢差別や男女間の賃金格差が普通に存在するの?と思ったときに読む話」へのコメントです。


米国の会計原則(GAAP)に、「サブスタンス・オーバー・フォーム・プリンシプル(実質は形式に優先する)」というのがあります。普通に考えればこれはあたりまえなのですが、我が国は「形式は実質に優先する」のが実情なんですね。

形式優先という考え方は「権威主義」的あり方で、アジア諸国に多く見られる。韓国しかり、北朝鮮しかり、中国しかり、ロシアしかり、です。形式主義だから、就職も学歴や年次がものをいうし、国家公務員などは上級公務員試験の結果次第で先行きが決まってしまう。本人がいかに能力を見せつけようと、実績を上げようとも、あまり関係ない。

そうなってしまいますと、余計な努力をしてもつまらない。多くの社員は無気力になるだけなのですが、それはそれでお気楽な話。つまり、正社員の座を掴んだらあとは天国なんですね。「♪サラリーマンは、気楽っな稼業と、きたもんだ♪」です。

これでは変化の激しい時代に対応できるわけがない。ペーペー社員が気楽にやるのは良いとしても、そういう調子で出世してしまった中堅、上級社員までそんな調子では、会社の先行きは真っ暗になってしまいます。まあ、その結果が失われた30年、というわけなのでしょうけど、

こういう状態から脱却するには、実質優先に切り替えるしかない。人事であれば実力主義ですね。普通は、実力のない人にも他人の実力は薄々わかっているはず。中にはわからない人だっているかもしれないけど、それは例外的にひどい状態であるわけで、その手の人はさっさと排除しなくてはいけません。まあ、そういう人は,ごく少数だと思いますけど。

1 thoughts on “実質は形式に優先する、が大事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です