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ひな壇上の「お気楽な」人たち

アゴラ編集部の1/27付けアゴラ記事「フジテレビ二度目の会見は大荒れ:嘉納会長と港社長が辞任も日枝氏は姿見せず」へのコメントです。


今回のひな壇の方たちは、大いに頑張っていることは認めますけど、自分たちが置かれた立場というものを理解しているのか、少々首をかしげたくなります。つまり、ずいぶんと気楽にみえるのですね。

企業の役員には善管注意義務というものがあり、会社に損害を与えないよう注意深く業務を行わなければならない。これに違反した場合は、損害賠償責任を問われるのですが、今回のフジテレビの損害は、莫大な金額に上るでしょう。

だから、今回の会見では、自分たちがいかに注意深くこの問題を扱ってきたかということを、世間一般に納得させることが最も重要なポイントなのですが、テレビ中継を見る限り、この説明が十分になされているとはいいがたい。むしろ、ぼんやりしていました、と白状しているように見えるのですね。

さらに深刻な問題は、ファンドが絡んでいることで、取締役が会社に与えた損害を賠償するよう裁判を起こされる可能性は相当に高い。さらには、中居氏が全責任を負うような発言をしている以上、フジは中居氏に損害賠償を求めるべしとの要求が出されるかもしれないのですね。

損害賠償を求められた中居氏がこれを認めることはありそうになく、前言を撤回して、フジのおぜん立てだと主張し始めるかもしれない。A氏に関しても、フジは口をつぐんでいるけれど実際には名前が割れている。つまり、これが組織的事件とみなされる可能性は極めて高い。フジテレビの先行きは、極めて厳しいとみるしかないのではないでしょうか。それにしては、皆さんずいぶんとお気楽なように見えるのだが…


(1/28追記)ふうむ、この「A氏」は文春の誤報でしたか。https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/191f61880348ac4c9ea706bdbcf93316d33dbea0

そうなりますと、フジは逃げ切れる可能性が出てきましたね。

なぜそれを記者会見で言わないか。フジ側のサポート体制に少々問題があったようです。

社員が経営幹部を見放していた、なんて裏があったのかもしれませんが。

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