岡本裕明氏の2/27付けアゴラ記事「消えた日本の政治ネタ話:30代の支持率で自民がれいわに抜かれる時代」へのコメントです。
今の政治状況を一言で言えば、「方向感を欠く展開」でしょうか。これ、相場でよく言われる形容なのですが、どっちに向かうかさっぱりわからない。だから、政治をテーマにした小話もしにくいのも当然と言えるような気がいたします。
そもそも、党内野党の方が少数与党の総裁になってしまったのが石破総理ですから、党外野党とも話が合う。「リベラル」と呼ばれる左寄りの論客が主流派の我が国のマスメディアも批判しにくい。なぜかトランプ氏とも話が合ってしまい、この調子では、プーチン氏とも笑顔で握手して、左手まで添えてしまうかもしれない。
でも本当は、こういう時が大事な時なのであって、何をすればよいかわからないときこそ、何かをしなくちゃいけない。つまるところ、日本は軍事立国はできないのだから、経済で勝つしかない。それも、安価な労働力など期待できないのだから、知恵で勝つしかない。つまり、技術力を高める、ということですね。
もう一つ、ここにきて見えてきたのが、経営陣の中には、かなりひどい人たちもいるということ。景気が良ければ無能な経営陣でも問題なかったものが、社会規範や経済環境が厳しくなると、ちょっとしたミスも問題視されてしまう。最近の日産やフジテレビもそうですが、社内の権力闘争に明け暮れている場合ではない、ということですね。
最初の映画化がおおこけしたことで印象に残っている、よくできたSFに「DUNE/砂の惑星」があるのですが、その印象に残るセリフにこんなのがありました、「厳しい環境が強い兵士を作る」と。全くその通りです。厳しい経営環境が優秀な経営者を作る。そういう意味では、現在は絶好のチャンス。ここは大いに頑張らなくてはいけません。
kbisi-