岡本裕明氏の4/7付けアゴラ記事「『トランプショック』の落としどころ:不信のレッテルが貼られたアメリカ」へのコメントです。
トヨタがアメリカで販売する車の価格を変えないと述べています。これは消費者にはすさまじく勇ましい話ですが、トヨタの利益率が大きく下がるのみならず、自動車市場において歪みを生じさせ、他の自動車メーカーとの共存共栄にヒビが入ることになりかねず、マイナスの影響にも注視しています。
これは結構面白い話ですね。頭の体操的と言いますか。このお話の面白いところ、お分かりになりますでしょうか。
かつて、ドル円が100円付近の時代が続いたこともあったのですね。これをトヨタは乗り越えた。これは、1ドル124円で24%の関税を掛けられた時と同じレベルなのですね。つまり、競合相手の状況が変わらない場合でも、1ドル124円までは耐えることができる。そういう実績がある、ということです。
現実は、トヨタにはもっと甘い。と、言いますのは、米国自動車産業にもトランプ関税は重くのしかかる。100%米国国内で生産している自動車に対しても、鋼材やアルミなどの原料価格のトランプ関税による値上がりが効いてしまう。一方の日本国内での自動車製造に使う素材には、トランプ関税は関係ないのですね。
何だかんだ言っても、逆境が人を強くする。企業も同じなのであって、かつての円高の時代が、輸出企業を強くしてしまった。これは、トランプ大統領にはまねのできないことです。グレイト・ジャパン・フォーエバー、です。
エキゾチックジャパン🗾d