アゴラ編集部の4/22付けアゴラ記事「ドル円が下落して140円台に:トランプ発言が米国のトリプル安を招く?」へのコメントです。
トランプ氏が大統領になるとドル安、ということは、彼の発言「円安はアメリカにとって大惨事だ!」などから予想されたことで、高橋洋一氏などもかねてから予想されておりました。
https://note.com/fair_sedum864/n/nab7d17605d56 https://assets.st-note.com/img/1715111977869-DTWTP17SvN.png?width=4000&height=4000&fit=bounds&format=jpg&quality=90 (こちらも)
ドル安を実現する簡単な手法は、今回トランプ氏も主張している「米国金利引き下げ」ですが、さらに強力な一手として「量的金融緩和」、つまりは中央銀行による資産の買い入れという手段も取り得るのですね。ただし、為替操作はご法度とされておりますから、何らかの他の口実を探さなくてはいけない。
現実にトランプ氏が打った一手は関税の引き上げで、これも通貨安と同じ、貿易収支の黒字化効果があるのですが、普通にはこれもルール違反で、麻薬の輸入とか非関税障壁とか、いろいろな口実を探しているのが実情でしょう。
そこで我が国がトランプ氏に貸しを作る道として、米国国債をFRBに買ってもらう一手がありそうです。日本政府には、これで得たドルを円に換えて、国内の種々の問題解決に使うというメリットがあります。米国には、世界市場にドル資金が増加するので、ドル安になるメリットがある。ウインウインの関係になるのですね。
まあでもその真意は、将来ドルが基軸通貨から外れるリスクにかんがみて、我が国の保有するドル資産を減らしておくこと。戦略は長い目で見なくてはいけません。このあたりは、中国三千年の知恵も、見直した方が良さそうです。
がんばれ円安