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日産再生:間に合うかカーガイ

岡本裕明氏の5/17付けアゴラ記事「日産は生き残れるか?:毎度計画倒れの再建計画」へのコメントです。


今般、エスピノーザ社長が再建計画を発表しましたが、これは過去5年で3度目の再建計画です。つまり計画倒れしているとも言えます。3度目の正直とも言えますが、リストラのインパクトは小さいと思います。

私の最大の懸念はゴーン問題、ルノー問題に明け暮れ、内田体制で会社の体を立て直すも人事問題も含め、有能な人材が流出してしまった点です。また自動車会社として6-7年の間、クルマ作りに正面から向き合ってこなかったのです。本来なら日産はEVの先駆者でしたからその戦略をきちんと貫けば今頃立ち位置は違っていた可能性すらあります。

社内の権力闘争に明け暮れるのが、塩路労組書記長の時代からの日産の企業文化でありました。否、塩路氏が絶大な権力を得ることになりましたのは、その前の左翼色の強い組合を潰した功績ですから、それよりもはるか昔から権力闘争こそ日産の経営課題であったのですね。

エンジニアがトップを務めたホンダは、高速回転による軽量大出力エンジンという技術がありましたし、トヨタに至っては世界に先駆けてハイブリッド技術をものにして一世を風靡しておりました。自動車は元々技術的難易度の高い業界ですから、技術で負ければ企業経営でも後塵を拝する。米国でもゴマすり社員を重視したGMが経営破綻に至ったりしております。

頭文字(イニシャル)Dみたいなアニメがあるくらいですから、自動車技術が三度の飯よりも好きな人間はおられるわけで、日産にだってその手の技術者も多々おられたはず。スカGみたいな傑作も出していたわけですから。でも、トップが『権力闘争・命』じゃあしょうがない。

でもここにきて、明るい兆しも見えております。少々古いニュースですが、エスピノーザ社長は「日産きってのカーガイ」ということで、最初からこういう人をトップに戴いておけばよかったのですね。今となっては少々手遅れかもしれないのですが、さて、いかがなりますことか。https://news.yahoo.co.jp/articles/2f5e97f85c3bbaaffe50119083f0f41109ec5000

1 thoughts on “日産再生:間に合うかカーガイ

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