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人生百年、一生働く時代だから

黒坂岳央氏の5/24付けアゴラ記事「定年退職が終わり、一生働く時代の生き方」へのコメントです。


「日本の年金はダメだ」という声も多いが、アメリカや欧州諸国でも、年金制度の持続可能性と高齢者の経済的自立のために、労働期間の延長が進められていることがデータから明らかになっている。

もう時代は変わったと受け入れ、一生働く前提で人生設計をする必要があるだろう。

近年、ヒトの健康寿命は格段に延びており、65やそこらで引退してしまうのは実にもったいない話です。リンダ・グラットンとアンドリュー・スコットの「ライフ・シフト/100年時代の人生戦略」は、そういう時代の生き方を示す書物で、現代人必読の書といえるでしょう。

まあ、お急ぎの方のために同書の言いたいことを述べておきますと、一つのことにしがみつくのではなく、途中で見直しをしなくちゃいけないということ。時代は変化しているのですから、これに合わせて仕事も変えていかなくてはいけない。そのためのトレーニングを惜しんではいけない、ということですね。

実は私も、40代で会社勤めの傍ら夜学に通い経営学修士を取り、その後学位も取って、転職などをしております。そういうことをやっておりますと、似たようなことをやっている人に多く出会う。これがあたりまえという気もしてくるわけで、同書の主張にも、まことにごもっともと感じた次第です。

「愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶ」と言いますが、この「歴史」とは、日本史や世界史と言った高校で習うような話ではなく、人類がこれまでに蓄積してきた知識の総体といった意味合いでしょう。これは会社の中に籠っていてはわからない。人生の40代は良い頃合いで、このあたりで新しい知識を仕込むのは良い考えというもの。まあ、「私は賢者」とは言わないけれど、愚者にはなりたくない。そう思うでしょ、ふつう。

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